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いいものを造り続けて145年



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陰膳(お霊供膳)REIGOZEN

陰膳・影膳(かげぜん)          ※浄土真宗は使いません。


陰膳とは、日本最古の書物である古事記にも登場するくらい古くから行われていた風習で、2つの意味があります。
 

1,             旅に出ている家族(一緒に居られない家族)が危険な目に遭ったり食事に困る事なく無事に帰ってこられるようにと案じ食事を準備しました。

また、戦時中は、戦地に赴いた家族の安全を願って、陰膳を準備しました。

, 浄土真宗以外の宗派では、四十九日間に渡って旅をした末に浄土(あの世)に行き着くと考えられています。

     ご遺族は、「故人が何事もなく浄土へ到着するように」と祈りを込めて道中、食に困る事のないように陰膳を準備します。

   また、一周忌法要・三回忌、後などのお斉(とき)・会食で、故人の為に陰膳を準備する事もあります。この場合は、故人と一緒に食事を楽しむという意味が込められています。会食の席が飲食店だった場合、故人用のメニューを特別に注文する事が多いようです。

現代は遠い場所の人とも簡単に連絡を取り合える為、2の故人用の食事という意味合いが強くなっていると考えられます。


陰膳で使う仏具と料理


陰膳で使用する食器の事を「霊具膳(れいぐぜん・りょうぐぜん)「供養膳(くようぜん)」「仏膳椀(ぶつぜんわん)」と呼び名が多いですが、料理を盛る為の仏具の事です。






毎日のお勤めに使用する仏飯器や茶湯器とは別に、大切な法要のお供えとして霊具膳を用意します。

各仏具の名称と配置場所


・親碗(おやわん):ご飯用の食器。膳の前・左に置く。

・汁椀(しるわん);汁物用の食器。膳の前・右に置く。

・高坏(たかつき):漬物用の食器。膳の中央に置く。

・平椀(ひらわん):煮物・和え物用の食器。膳の奥・左に置く。

・壺椀(つぼわん):煮豆・和え物用の食器。膳の奥・右に置く。

・箸(はし):膳の最前に置く。

※故人の為に用意する陰膳は仏壇や位牌など、故人を象徴するものに向けて置くのが基本となりますので、箸が奥になるように置きますので、自分の位置からみると逆になります。

陰膳の料理


陰膳に盛り付けるのは、仏教の教えに沿って作られる「一汁三菜」の精進料理(しょうじんりょうり)です。厳密に決まった献立はないものの、野菜のおひたしや煮物、ごま豆腐などになります。

もともとは禅宗の僧が中国で仏教を学んだ際に習得した料理を日本に伝えたとされています。生き物に優劣はないという教えから、「殺生(せっしょう)」生き物を殺すことを避け、牛肉・豚肉・鶏肉をはじめ、魚や卵などの動物性の食材を使う事はありません。また、「五葷(ごくん)」と呼ばれる臭いの強い植物(ニンニク・ネギ・ニラ・らっきょう・浅葱)には強壮作用がある事から、煩悩を刺激して修行の妨げになるとの理由で使う事が禁じられていますので、陰膳にも避けた方が良いとされています。 

また、残った陰膳は「お下がり」と呼び、家族が食べます。法要・会食の場合、ご自身の料理を食べきれない事もあるかと思いますが、そんな場合でも一口でも構いませんので、何も手を付けない事だけは避けたいです。もし可能であれば持ち帰りにしましょう。

宗派による違い


浄土真宗には、「即得往生(そくとくおうじょう)」という教えがあります。
故人は、亡くなるとすぐに極楽浄土に行けるという考え方です。
その為、浄土真宗では、陰膳を準備しません。

 

陰膳とお供えの違い


陰膳は、故人に向けて用意する食事の事です。故人が仏様になるまでの四十九日間、無事に旅を終え浄土にたどり着けるよう願いを込めて準備します。仏様になるまでの霊の段階のお膳になる為、霊具膳(れいぐぜん・りょうぐぜん)とも呼ばれます。

一方、お供えは仏様に向けて用意する物で、食べ物に限りません。お供えは、お線香・蝋燭、果物など様々です。



※地域・各寺院様により異なる場合がございますので、お手次のお寺様(菩提寺様)のご指導をご優先されて下さい。



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店舗情報

おぶつだんの
    しらかわ


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佐賀県 伊万里市
 新天町 462-6


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    9:00〜19:00


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